【ブログ_映画】ルックバック 鑑賞しました。
どうも、たこやきです。
先日、劇場アニメ「ルックバック」を鑑賞しました。
鑑賞後、しばらくの間、頭がぼんやりとして、まるで夢から覚めたばかりのような感覚で街を歩いていました。心を揺さぶられるとはこのことかと思いながら、作品の余韻に浸り続けていました。本当に、名作でした。
「聲の形」を観た時以来でしょうか、映画館を出てすぐに原作を買ってしまったのは。
ルックバック:「過去に起こった何かを思い返す」
「ルックバック」は、学年新聞で4コマ漫画を連載していた主人公・藤野と、その4コマに憧れて漫画を描き始めた同級生の京本、二人の物語です。漫画という共通の趣味が彼女たちを引き寄せ、やがて二人を大きな悲劇へと導いていきます。物語の中で藤野は、さまざまな出来事を思い返しながら、過去と向き合っていくことになります。
藤野と京本の関係は、ただの同級生や友人という枠を超えた特別なものでした。藤野は、自分の描いた漫画が京本に影響を与えたことを知り、次第に彼女との関係を深めていきます。しかし、その関係は単なる友情や競争心といったものではなく、互いに尊敬し、支え合う絆でした。
映画を通じて、私は辛い現実から逃避する時、我々が過去の思い出を美化してしまうことに改めて気付かされました。未来への希望よりも、過去に戻りたいという願望が強くなるのは、今という瞬間が私たちの生活の中心にあるからです。
そして、過去に失われたものは、二度と取り戻せないものだからこそ、より一層強く感じるのかもしれません。
藤野と京本にとって、漫画は単なる趣味や仕事ではなく、彼女たちの心の拠り所でした。他人の温かさや時間が解決してくれることもあるかもしれませんが、彼女たちには漫画しかなかった
。漫画を通じて織り成された尊い青春の物語が、見る者の心に深く響きます。
私自身、知人の死に直面した時、その死に悲しむのではなく、その人がいなくなってしまったことで、”置いていかれた自分自身”を想像し、悲しみに暮れることがあると感じました。
(死者は、私のことで涙しないからね……)
公式HP上記サイトより
【押山清高】
素直に自分事としても向き合える映画にできるなと思えました。
原作を快く貸してくれたバケモノ漫画家である藤本先生に感謝しつつ、
アニメーション表現の世界に身をおいてきた絵描きの一人だからこそ描けることがあると思いながら、漫画とは一味違う映画作品を目指しています。
【藤本タツキ】
自分の中にある消化できなかったものを、無理やり消化する為にできた作品です。描いて消化できたかというと、できたのかできなかったのかはわからないですがこの作品を映像化するにあたり、たくさんの人が関わってくれたことには感謝しかありません。
押山監督はアニメオタクなら知らない人がいないバケモノアニメーターなので、一人のオタクとしてこの作品を映像で見るのが楽しみです。
このブログでは、ネタバレまで含んでしまいますが、このネタバレを知っていても、感動へいざなってくれる作品です。
決して、大規模な制作費がある作品ではありませんが、、、心を抉る作品でした。映画を観た後、私たちは自分自身の過去を振り返り、今後の生き方を考えさせられるでしょう。
ぜひ、皆さんも劇場でこの感動を味わってみてください。